ICU(国際基督教大学)不合格体験談①

受験舐め腐り受験生~受験前夜~

受験嫌すぎて現実逃避

今から数年前、高校生だった僕は迫りくる受験に対していろんな感情を抱いていました。恐れ、いら立ち、侮蔑感。。。とにかく嫌で嫌で仕方がありませんでした。高校三年生になると周りの友達もだんだん予備校へ通いだしいよいよ焦りが募りました。「おれもどこか通わなきゃ」と思いICUで検索してみてヒットしたのは某TOE×Lゼ〇ナールのICUコース。とりあえず通い始めるも最期までなじめずに結局ドロップアウトしました。しかし「何とかなるんじゃないか」という自信だけはなぜかあり、「ICUを一番理解しているのはおれだ!」と驕っていました。我ながら阿呆です。

 

 

その頃高校では教室中がピリピリしており、授業中もみな自分の勉強に忙しそうでした。僕と言えば英語の勉強(具体的にはIELTSの対策)は一応していましたが他の私立文系の人がする世界史を心の底から憎んでおりまったく勉強しませんでした。その憎悪の理由は「ただ丸暗記するような勉強は身に付いたことのならない」という持論を持っていたからです。今思うと全うな理由に思えますがじゃあ身に付くように勉強すればよかろう、何もせず偉そうな口を叩くな、という声が聞こえてきます。要するに口だけ達者な勉強しない受験生でした。ICU以外に行く気はなかったので対策もしませんでした。

 

 

担任や先生に嫌われる

担任もそんな僕を見て「徒然く~ん、世界史、やらないとねぇ~~~~」と言ってきましたが僕は彼を心の底から嫌悪しており全く耳を貸しませんでした。その嫌悪の理由は彼が自分の生徒の受験実績しか頭にないこと(彼は国公立至上主義者で、国公立受験する生徒にのみ個人的にメールで鼓舞していたそうです。ひええ)や、彼のしゃべり方も人を馬鹿にしているようで嫌いでした。そんなある日、古文の授業中僕が喋っているのを咎められ(実際そんな大声でしゃべってなかったとは思うけども)、「出てけ!」と命じられました。僕はその古文の先生も嫌いでした。彼のしゃべり方もそうですし授業も死ぬほどつまらなく、その上なぜか僕を目の敵にしているような節がありました。そうして僕は素直に出ていこうとしましたが「生活指導室へ行け」とも命じられこれは無視して図書館へ行き本を読むことにしました。読みたい本が特になかったのでムーミンの漫画(英語のやつ)を手に取って読んでいました。図書館のスタッフには怪訝な目で見られましたが無視して隅の方でムーミンを読みながら「ムーミン谷に住みたい」と本気で思ってました。

 

休み時間が終わり教室へ戻ると例の担任に「お前ちょっと来い」と呼び出されました。そして「お前さっき何した」と詰問されました。

「出て行けと言われ出ていきました」

「生活指導室に行けと言われただろう」

「行きたくなかったので図書館に行きました」我ながら反抗的で憎たらしい返答です。

「お前なめとんのかああ!!!」と担任は怒鳴りました。返答に困ったので黙っていました。

「やる気ないんか?!」などと言われた気がしますがちゃんと覚えていません。とりあえず僕は沈黙していました。口を開きたくなかったからです。なにより、こんな大人に説教されたくないという想いでいっぱいでした。お前に俺の気持ちなんか分からないよ、と思っていました。そういう年ごろだったのかもしれませんが受験に隷属する戦士や友達を馬鹿と決めつけて反抗しまくっていました。(これで勉強してたら言うことなしなんだけれどもねぇ。。。)

 

そうして高校も多くの先生に嫌われながら終りに近づいて、とうとう受験の日が来ました。東京に住むいとこのマンションのゲストルームに泊まらせてもらいました。そして翌日のICU受験に想いを馳せていました。正直不安よりも根拠ゼロの自信に満ちていました。翌朝、タクシーに乗りこみ憧れのICUへと向かいました。絶望が待っているとも知らず。。。(つづく)